大分県立芸術文化短期大学同窓会

活動紹介記事

第5回 Opera Piena di Vita OB演奏会レポート

2019.3.4

これが大分芸文短大音楽棟の小ホールで聴けるサウンドなのか?!
すばらしい好演


「同窓会活動応援」事業である、「第5回 Opera Piena di Vita OB演奏会」を聴いてきました。
短大サークル活動のOBが主になっている演奏会です。
感想を一言でいうと、「これが大分芸文短大音楽棟の小ホールで聴けるサウンドなのか?!」、これは良い意味です。

 

第1曲目の合唱から度肝を抜かれましたね。


ヴェルディ作曲オペラ「ナブッコ」より
「Gli arredi festivi giu cadano infranti」
まず男声が充実していて、サウンドに厚みがあるんです。そしてもちろん上手です。
しっかり訓練された方たちの合唱だとわかります。
現役生の男声が増えたことが大きいのでしょうが、一人一人のサウンドも良いのでしょう。
これは数年前までの男声が少なかった芸短ではなかったことだと思います。
そして、あくまでも1サークルメンバーとそのOBだけなんですね。ちょっと信じられない程でした。

次々に現れる熱演。これは芸短で起きているのか?!

 


次々に現れる熱演により、自分の目と耳を疑うようなシーンが続く。
これが大分芸短出身の、しかも顔なじみの演奏者が多い中で聴ける演奏なのか?
もちろん10年くらい前でも、芸短出身で一流の方、素晴らしい演奏をする方はいましたが、
しかし、1短大の1サークルの集まりというだけで、これだけ層が厚く、歌える人が大分に集まるものなのか?
現役生の出演者に聞いてみたところ、実際に近年は、県外出身の学生が広範囲の全国各地から集まってきて、増えているのだという。
10年ほど前は、県外生と言っても、九州内が多く、九州以外からはわずかだった。
明らかに状況が変わってきており、全国的にも大分芸短の存在感が増してきているのではないかと思う。

まとめ まさに「箱不足」の演奏会


力量に比べて、役目が不相応に軽いという意味の「役不足」という言葉がありますが、今回の演奏会は、まさに「箱不足(会場不足)」の感がありました。
このサウンドの質量は、とても定員100名程の小ホールには収まりきれないのではないかという、
エネルギーにあふれた熱演でした。
会場も満員になっていたので、次回の演奏会があるときには、もっと大きな箱(会場)でやってもいいんじゃないかと思います。
そして、やはり大分にも役者がそろってきている。そう思わせる、演奏会でした。
僕がどれだけ書いたとしても、やっぱり音楽って言葉では表現できない。演奏会を楽しむには、演奏会に行くしかない。
ということで、次回があるときには、今回行きそびれた方は足を運んでみてくださいね。
演奏者とスタッフの皆さん、楽しい演奏会をありがとうございました。

今回の演奏会に出演された、同窓生(卒業生)の皆さん。


(敬称略)

佐々木洋平(代表)、高宮沙智恵、籔内春香、山崎由夏、橋本夏希、江口まゆ、甲斐愛美、古谷昴、尾郷夏美、芦刈剛信、前田桃、池畑和希、川井田知穂、齊藤芙友子、藤田英璃奈、牧山亮、小谷美佳、吉永研二

(文・写真 森山拓)