ベルギーでの恩師との出会い 緑川羽菜さんインタビュー

ピアニスト 緑川羽菜さん
~福屋篤&緑川羽菜 デュオリサイタル2014 より~
(2014年9月6日公演 場所:日本福音ルーテル大分協会)
「正直すごいな。こんな風に弾ける人が卒業生にいるなんて。
音楽ってあまり意味もなく流れてしまうところがあると思うけど、どんなに短いフレーズでも音楽になっている。ちょっとした音にも意味があるっていうか・・・。」
これが今回の緑川さんの演奏を聴いた取材者の感想です。演奏終了後、お話をうかがってみました。
芸短生だった当時は、与えられたことをやるので精いっぱいで、自分がどうしたいのか、考えてもわかりませんでした。
ベルギーでDalia Ouziel(恩師)のピアノの音を聴いたとき、こういう風に音楽をしたいなっていうグッとくるものがあって、その先生を選びました。
思った通り相性が良く、音楽だけじゃなくて考え方や生き方、女性としても学ぶものがたくさんありました。そして、自分の音楽も人生もどうしたいのかがだんだんわかるようになってきました。
昔は言われたことを気にして全部にこたえようとして無理をしていました。
今はこうしたいという信じられるものが持てるようになって、いろいろ言われても、アドバイスはいただくけど自分のやりたいことをがんばろうと。人生短いし(笑)。そんな風に思えるようになりました。
こんな風に笑顔で答えてくれた緑川さん。今年1センチ伸びて152センチになった!?という小さな身体から出るスケールの大きな演奏も魅力です。
それから、真摯な演奏スタイルでさわやかなマンドリンの音色を披露してくれた福屋篤さんによると、マンドリンはまだまだ作曲数も少なく、たくさん芸術的に追及の余地がある楽器だということ。緑川さんも音大生はもっとマンドリンに興味持つと良いんじゃないかなとコメントしてくれました。